配達パートナーのみなさんは、『ロングドロップ』が好きでしょうか、それとも嫌いでしょうか。
そうですね。嫌いですよね!
でも、そうはいっても・・・
「ロングドロップは、本当に稼げないの?」
「実際どれくらい稼げないの?」
という疑問はないでしょうか。
本記事では、ロングドロップ配達はどれくらい稼げないのか?
かんたんな計算を用いて検討してみました。
感覚としてではなく、具体的・定量的に理解しておくことは、ロングドロップを攻略するうえでも損はないでしょう!
本記事で解決できるお悩み
- ロングドロップがどれくらい稼げないのか知りたい
- ロングドロップを回避する方法が知りたい
タップできる目次
そもそも、『ロングドロップ』ってなに?
配達パートナー用語としてはお馴染みのロングドロップ、念のため言葉の意味を確認しておきましょう。
Uber Eatsの公式の用語ではないのですが、配達パートナーの間では、以下のような意味合いで使われています。
料理の配達元のレストランから配達先までの距離が長い配達のこと
ツイッターで情報収集をしたところ、ロングドロップかそうでないかの境目は、だいたい4kmあたりのようです。
配達に使っている車両が「原付バイク」か「自転車」かによっても、感じ方は大きく違うでしょうね。
結論:ロングドロップは稼げない
本記事では、ロングドロップが稼げるのかどうかについて、配達報酬をもとに計算して、結論を導いています。
結論から先に書きます。
【結論】
- 平均時速20km以上でないと、時給1000円を超えない
- 実際は信号や一時停止などがあるので、平均時速20kmはハード
- 結論:ロングドロップは稼げない
※前提条件:ブースト1.0倍
逆にいえば、平均時速が40kmくらいであれば、ロングドロップは稼げるということにもなります。また、ブースト倍率や距離料金の報酬の改定があれば、平均速度15kmでも結構稼げるということになるかもしれません。
いまの料金体系・条件では、ロングドロップは確実に稼げない。
配達パートナーにとって重要なのは、定量的に知っておくこと、考え方を知っておくこと。
検証:ロングドロップは稼げるか?
ロングドロップの配達は、効率よく稼げるでしょうか?
多くの配達パートナーは、感覚的には稼げないと感じているでしょう。
でも、感覚に頼っていると効果的な戦略が立てられませんので、どれくらい稼げないのか具体的に理解したいところです。
こういうときは、極端なケースで考えてみると分かりやすいので、検証してみましょう。
難しいテーマを考えるときは、極端なケースで実際に計算してみると分かりやすい。
永遠に運転し続けるような、極端なケースを考える(距離料金のみが報酬になると仮定する)
今回のロングドロップ問題の場合は、極端に以下のようなケースを考えてみましょう。
【極端なケース】
超ロングドロップ(たとえば1万キロ)の配達リクエストを受けて、永遠に運転し続ける場合に、1時間当たりどれくらい報酬がもらえるか?
つまり、「ひたすら運転して距離料金のみを報酬として受け取る状態」を考えてみます。
そのときの報酬が充分に高ければ、ロングドロップは稼げるということになります。
それでは、実際に計算してみましょう。
STEP1.まずは1kmあたりの距離料金を計算
2020年10月現在の配送料金をもとに、1kmごとの距離料金を計算してみましょう。
→この表は右にスライドできます
距離料金 (1kmごとの報酬) | Uberに支払う サービス手数料 | 手数料を引いた 距離料金(1km) |
60円 | 10% | 54円 |
1km配達すると、54円になります。
▼配達報酬の仕組みについてはコチラをご覧ください。
STEP2.1時間あたりの配達報酬を計算
さて、ロングドロップが稼げるのかどうかを考えるために、超ロングドロップのときの配達報酬を計算してみましょう。
1kmあたりの距離料金は54円ですから、1時間あたりの報酬は移動スピードに比例します。
たとえば、1時間に10km移動できるなら、配達報酬は54円x10=540円という計算ですね。
移動スピードと配達報酬の関係を計算してみた結果が下の表です。
ブーストは1.0倍で計算しています。
【移動速度と距離報酬の関係】
→この表は右にスライドできます。
移動スピード(km/h) | 10 | 15 | 20 | 25 | 30 |
配達報酬(円) | 540 | 810 | 1,080 | 1,350 | 1,620 |
たとえば平均時速20kmで移動し続ければ、距離料金による配達報酬が1時間あたり1080円稼げることになります。
1時間ずっと配達のために移動しているので、料理の受け取りとか受け渡し料金はありません。インセンティブもありません。
「なんだ、時速20km以上で移動するなんて楽勝だよ!」
なんて思うかもしれませんが、実際には信号で止まったり、横断歩道や右折のために停止したりということを考えると、平均時速20kmはハードルが高いです。
原付きバイクは制限速度が30kmなので、仮に無停止で運転し続けても最高で時速30kmですから、平均時速20kmが難しいことがわかりますね。
ロードバイクか125cc以上の原付きバイクで、なおかつ信号の少ない道路をまっすぐ進むという条件なら、20kmは超えるかもしれませんが、そんなことは中々ありません。
つまり、平均時速20km以上を維持するというのは、ほぼ無理ゲーですね。仮にそれができても「時給1000円」です。
- 平均時速20km以上でないと、時給1000円を超えない
- 実際は信号や一時停止などがあるので、平均時速20kmはハード
- 結論:ロングドロップは稼げない
ロングドロップを受けたくない場合、どうすればいい?
「ロングドロップは稼げない」ということが、計算から明らかになりましたので、稼ごうと思ったらショートドロップを狙いたいところです。
しかし、配達先までの距離は、配達リクエストを受ける時点ではわかりません。
ロングドロップを避けてショートドロップを取るには、どうすればいいでしょうか?
おそらく、多くの配達パートナーが感覚的にやっていることではありますが、以下のようなリクエストを戦略的に狙うことになります。
- 店舗が多いチェーンレストラン(主にマクド)
- 客単価が低いレストラン(配送料も低くなる、主にマクド)
- 雨の日に距離制限が発動したとき
- 平日のオフィス街のレストラン
箇条書すると、こんな感じでしょうか。
ロングドロップを避けるための最も楽な方法は、マクドナルドを筆頭にケンタッキー、吉野家、松屋などの客単価が低くて店舗が多いファストフードのリクエストを中心に受けるようにするのがよさそうです。
マック地蔵が発生するのも仕方ないところです。
まとめ
本記事では、ロングドロップの配達効率について検討してみました。
配達パートナーの移動スピードによって稼げるかどうかが変わってきますが、実際に計算して検討してみたところ、「ロングドロップ稼げない」という結論になりました。
本記事の内容が、配達パートナーのみなさんの参考になれば幸いです。
- 平均時速20km以上でないと、時給1000円を超えない
- 実際は信号や一時停止などがあるので、平均時速20kmはハード
- 結論:ロングドロップは稼げない
▼配達のコツはこちらのまとめ記事をご覧ください。
▼配達効率をアップする便利アイテム情報はコチラをご覧ください